この記事の要点
- バカラは、プレイヤーとバンカーのどちらの合計が9に近いかを予想するゲームです。
- 三枚目のカードを引くかどうかは、決まった表のルールで自動的に決まります。
- 控除率の目安は、バンカーが約1.1%、プレイヤーが約1.2%、タイが約14%です。
- タイは配当が大きく見えますが、控除率が高く、長期的な損失が大きくなります。
- 罫線(過去の結果の表)は、次の結果を予測するものではありません。
目次
- バカラとは?
- カードの数え方と合計の出し方
- ゲームの流れ
- 三枚目の引き方のルール
- 賭け先と配当
- 勝つ確率と控除率
- デッキ数とシューのしくみ
- 具体例で見る1回の勝負
- バカラの主な種類
- 1時間あたりの賭け金と、理論上の損失
- 罫線(けいせん)とは
- バカラの攻略法と限界
- バカラのよくある思い込み
- 遊びすぎを防ぐために
- 日本の法律とバカラ
- よくある質問
- まとめ
バカラとは?
バカラは、トランプを使ったカジノゲームです。「プレイヤー」と「バンカー」という2つの手に、それぞれカードが配られ、合計が9に近いほうが勝ちます。プレイヤーは、そのどちらが勝つか、または引き分け(タイ)になるかに賭けます。
名前が「プレイヤー」「バンカー」となっていますが、賭ける人がカードを引いたり、判断したりする場面はほとんどありません。カードを引くかどうかは、決まったルールで自動的に進みます。そのため、ゲームの結果は、ほぼ運によって決まります。
現在、世界で最も広く遊ばれているのは、パントバンコと呼ばれる形式です。この記事では、パントバンコのルールを中心に説明します。
カードの数え方と合計の出し方
バカラでは、カードの数字を次のように数えます。
| カード | 数え方 |
|---|---|
| A(エース) | 1 |
| 2〜9 | そのままの数字 |
| 10・J・Q・K | 0 |
合計が10以上になったら、下1桁だけを使います。たとえば、7と8なら合計は15で、手の数字は5です。Kと6なら、0 + 6 で、手の数字は6になります。手の数字は、最大で9です。
最初の2枚で、合計が8または9になる状態を、ナチュラルと呼びます。ナチュラルが出ると、その時点で勝負が決まり、3枚目のカードは引きません。
ゲームの流れ
1回の勝負は、次の順序で進みます。
- ① プレイヤーが、プレイヤー、バンカー、タイのいずれかに賭ける
- ② プレイヤーの手とバンカーの手に、それぞれ2枚ずつカードが配られる
- ③ どちらかにナチュラルがあれば、そこで勝負が決まる
- ④ ナチュラルがなければ、決められたルールで、三枚目のカードを引くか判断する
- ⑤ 合計が9に近いほうが勝ち。同じなら、タイになる
賭けが確定したあとは、カードを配る担当(ディーラー)が、ルールに従って進めていきます。
三枚目の引き方のルール
三枚目のルールは、決まった表で決まります。まず、プレイヤーの手のルールです。
| プレイヤーの合計 | 三枚目 |
|---|---|
| 0〜5 | 引く |
| 6・7 | 引かない |
| 8・9(ナチュラル) | 勝負が決まる |
次に、バンカーの手のルールです。プレイヤーが三枚目を引いたかどうか、そして何のカードを引いたかで変わります。
| バンカーの合計 | 引く条件 | 引かない条件 |
|---|---|---|
| 0・1・2 | 必ず引く | なし |
| 3 | プレイヤーの三枚目が、8以外 | プレイヤーの三枚目が8 |
| 4 | プレイヤーの三枚目が、2〜7 | プレイヤーの三枚目が、0・1・8・9 |
| 5 | プレイヤーの三枚目が、4〜7 | プレイヤーの三枚目が、0〜3・8・9 |
| 6 | プレイヤーの三枚目が、6・7 | プレイヤーの三枚目が、0〜5・8・9 |
| 7 | 引かない | 常に引かない |
プレイヤーが三枚目を引かなかった場合は、バンカーの合計が0〜5なら引き、6・7なら引きません。
この表を覚えなくても、ゲームは進みます。ルールが自動的に決まっているため、賭けたあとに、選択肢や作戦を選ぶ余地はありません。
賭け先と配当
賭け先は、プレイヤー、バンカー、タイが基本で、そのほかにペアなどの賭け方が用意されていることもあります。
| 賭け先 | 配当 | 補足 |
|---|---|---|
| プレイヤー | 1倍(賭け金と同額が増える) | 手数料はなし |
| バンカー | 0.95倍(賭け金の95%が増える) | 勝ったときに、5%の手数料が引かれる |
| タイ | 8倍(9倍のこともある) | 引き分けのとき。プレイヤーとバンカーへの賭けは、賭け金が戻る |
| プレイヤーペア・バンカーペア | 11倍 | 最初の2枚が同じ数字のとき |
バンカーは、勝つ確率がわずかに高いため、5%の手数料が差し引かれます。たとえば、1万円をバンカーに賭けて勝った場合、増える額は9,500円です。手数料の500円が、運営側の取り分になります。
勝つ確率と控除率
8デッキを使う標準的なルールで、1回の勝負の結果は、次のような確率になります。
| 賭け先 | 結果の確率 | 控除率 |
|---|---|---|
| バンカーの勝ち | 約45.9% | 約1.1% |
| プレイヤーの勝ち | 約44.6% | 約1.2% |
| タイ | 約9.5% | 約14%(配当8倍の場合) |
バンカーの勝つ確率は、プレイヤーより高いものの、手数料があるため、控除率にはそれほど大きな差がありません。タイは配当が大きく見えますが、控除率は約14%と、はるかに高くなっています。
控除率を、賭け金の総額に当てはめてみます。
| 賭け先 | 控除率 | 理論上の損失 |
|---|---|---|
| バンカー | 約1.1% | 約11万円 |
| プレイヤー | 約1.2% | 約12万円 |
| タイ | 約14% | 約140万円 |
賭け金の総額が同じでも、タイだけが、突出して大きな損失になります。ほかのゲームとの控除率の比較は、ゲームの控除率の比較で紹介しています。
デッキ数とシューのしくみ
バカラでは、通常、8組のトランプ(416枚)を「シュー」と呼ばれる箱に入れ、ここからカードを配ります。カジノによっては、6組を使う場合もあります。カードが少なくなると、全体をシャッフルし直して、新しいシューを始めます。
デッキ数によって、控除率は変わりますが、その差は小さく、賭け先による違い(バンカー、プレイヤー、タイ)のほうが、はるかに大きくなります。この記事の数字は、8デッキの標準的なルールにもとづく目安です。
具体例で見る1回の勝負
実際の勝負を、3つの例で見てみましょう。
- 例① ナチュラル:プレイヤーがKと8で合計8(ナチュラル)、バンカーが5と2で合計7。ナチュラルがあるため、三枚目は引かず、8のプレイヤーの勝ち
- 例② プレイヤーが三枚目を引く:プレイヤーが2と3で合計5のため、三枚目を引く。引いたカードが4で、合計は9。バンカーは4と2で合計6で、プレイヤーの三枚目が4のため、引かない。9対6で、プレイヤーの勝ち
- 例③ タイ:プレイヤーがKと6で合計6のため、引かない。バンカーは3と2で合計5で、プレイヤーが引かなかったため、引く。引いたカードがAで、合計は6。6対6で、タイ
例③では、プレイヤーとバンカーに賭けていた人は、賭け金が戻ります。タイに賭けていた人だけが、配当(8倍の場合)を受け取ります。
バカラの主な種類
バカラには、基本ルールを少し変えた種類があります。
- ミニバカラ:テーブルが小さく、プレイヤーがカードに触れない。進行が速い
- スクイーズバカラ:カードを少しずつめくる演出を楽しむ形式。主にアジアのカジノで人気がある
- ノーコミッションバカラ:バンカーの手数料がない代わりに、バンカーが6で勝つと、配当が半額になる。控除率は約1.5%
- スピードバカラ:1回の勝負が短く、進行が速い。時間あたりの賭け金の総額が増える
- ライブバカラ:ディーラーが実際にカードを配る様子を、映像で配信する形式。詳しくはライブカジノとは?で解説しています
ルールの細かい違いによって、控除率や進行の速さが変わります。1時間あたりの回数が増えるほど、賭け金の総額も増えるため、理論上の損失も増えやすくなります。
1時間あたりの賭け金と、理論上の損失
バカラは、1回の勝負が短く、テーブルによっては、1時間に60〜70回ほど進みます。1回1万円を、65回賭け続ける例で、賭け先ごとの損失を見てみましょう。
| 賭け先 | 賭け金の総額 | 控除率の目安 | 理論上の損失 |
|---|---|---|---|
| バンカー | 65万円 | 約1.1% | 約7,150円 |
| プレイヤー | 65万円 | 約1.2% | 約7,800円 |
| タイ | 65万円 | 約14% | 約91,000円 |
| プレイヤーペア・バンカーペア | 65万円 | 約10% | 約65,000円 |
※1時間の回数は目安です。実際には、勝敗によって、大きく上下します。
タイやペアといった、配当の大きい賭け先は、控除率が高いため、同じ時間で賭けたときの理論上の損失が、大きく膨らみます。
罫線(けいせん)とは
罫線は、ゲームの経過を記録するためのものです。「連勝が続いているから、次も同じ」「そろそろ変わるはず」といった見方をする人もいます。しかし、各回のカードはシャッフルされたシューから配られ、直前の結果が次の結果に与える影響は、ほとんどありません。罫線から、次の結果を予測することはできません。
バカラの攻略法と限界
カード・カウンティングについても、バカラでは、効果がほとんどないといわれています。ベット法の仕組みと限界は、バカラの攻略で数字を使って解説しています。このページでは、ルールと確率の理解にしぼって、紹介しています。
バカラのよくある思い込み
「連勝が続いているから、次も勝つ」
「そろそろタイが出る」
タイが出ていない期間が長くても、次の回にタイが出る確率は、約9.5%のままです。
「タイは配当が大きいから、狙う価値がある」
配当が大きいのは、出にくいからです。控除率は約14%と高く、賭け続けると、損失が大きくなりやすい賭け先です。
これらの思い込みが生まれる理由は、ギャンブルで働く7つの認知バイアスで解説しています。
遊びすぎを防ぐために
- 遊ぶ前に、使える金額と時間を決める
- 借金や生活費では賭けない
- 負けを取り戻そうとして、賭け金を増やさない
- 1時間あたりの回数に、賭け金を掛けた金額を意識する
相談先:ひとりで抱え込まず、お住まいの地域の精神保健福祉センター、またはこころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)へご相談ください。受付時間は地域によって異なります。
高額の賭け金にまつわるリスクは、ハイローラーとは?で解説しています。依存の危険なサインは、ギャンブルの自己管理入門をご覧ください。
日本の法律とバカラ
日本国内で法律にもとづいて認められているくじや賭けについては、宝くじの仕組みと還元率・当せん確率と、日本の法律と公営競技をご覧ください。
よくある質問
バカラとは、どんなゲームですか?
プレイヤーとバンカーの2つの手のうち、どちらの合計が9に近くなるかを予想するカードゲームです。賭ける先は、プレイヤー、バンカー、タイが基本です。
バカラの三枚目は、自分で決められますか?
決められません。決まった表のルールで、自動的にカードを引くかどうかが決まります。
バンカーとプレイヤーは、どちらが有利ですか?
バンカーのほうが、控除率がわずかに低くなっています。目安は、バンカーが約1.1%、プレイヤーが約1.2%です。ただし、どちらも運営側が有利です。
タイに賭けるのは、お得ですか?
配当は大きく見えますが、控除率が約14%と高く、長期的な損失が大きくなりやすい賭け先です。
罫線を見れば、次の結果が分かりますか?
分かりません。罫線は過去の結果の記録で、次の結果を予測するものではありません。
ノーコミッションバカラは、有利ですか?
手数料はありませんが、バンカーが6で勝つと配当が半額になります。控除率は約1.5%で、通常のバンカーよりわずかに高くなります。
オンラインのバカラは、日本で合法ですか?
日本国内からのオンラインカジノの利用は、賭博罪のおそれがあります。ライブ配信のバカラであっても、この点は変わりません。
バカラでカード・カウンティングは有効ですか?
ほとんど効果がないといわれています。使用するカードの枚数が多く、カードの数字が結果に与える影響も小さいため、賭け方を変えるほどの有利さは得られません。
バカラは、1時間に何回ほど進みますか?
テーブルによって異なりますが、60〜70回ほどが目安です。スピード形式では、さらに多くなり、賭け金の総額も増えます。
まとめ
バカラは、ルールがシンプルで、賭ける側の判断がほとんど必要ないゲームです。三枚目のカードは、決まった表で自動的に決まります。控除率は、バンカーが約1.1%、プレイヤーが約1.2%、タイが約14%で、タイだけが、突出して高くなっています。
罫線や連勝の流れから、次の結果を予測することはできません。数字でルールと確率を理解し、遊びすぎを防ぐ決まりを先に作っておくことが大切です。日本国内からのオンラインカジノの利用には、法的なリスクがあることも、あわせてご確認ください。
関連ガイド
ご利用にあたって 当サイトは情報提供を目的としており、賭博行為を勧めるものではありません。日本国内からのオンラインカジノの利用は、賭博罪(刑法185条・186条)に該当するおそれがあります。未成年者の利用は禁止されています。運営者情報は編集部・運営者情報、免責事項をご覧ください。
8デッキの標準的なバカラについて、バンカー約1.06%、プレイヤー約1.24%、タイ約14.36%(8対1配当)の控除率と、勝敗確率を数理資料と照合しています。ルールや配当が異なる場合は数字も変わります。

バカラのテーブルの近くには、過去の結果を記録した表が表示されていることがあります。これを、罫線(ロード)と呼びます。「大路」「珠盤路」などの種類があり、勝敗の流れを色付きの丸などで表します。
バカラでは、マーチンゲール法やパーレー法など、賭け金の増減のルールが、しばしば取り上げられます。これらは、賭け金の変え方を決める方法で、1回ごとの勝つ確率や、控除率を変えるものではありません。
勝敗の流れに、勢いのようなものはありません。1回ごとの結果は、ほぼ独立しています。
バカラは、1回の勝負が短く、判断の要素が少ないため、短い時間で賭け金の総額が大きくなりやすいゲームです。次のような決まりを、先に作っておくと安心です。
日本国内からのオンラインカジノや海外ブックメーカーの利用は、賭博罪(刑法185条・186条)に問われるおそれがあります。2025年9月25日に施行された改正ギャンブル等依存症対策基本法では、日本国内の不特定の人に向けて、利用へ誘導する情報を発信することも禁止されています。運営会社が海外にあっても、海外のライセンスがあっても、日本国内から利用したという事実は変わりません。法律の解釈や個別の対応は、弁護士などの専門家にご相談ください。