ボードゲームが選ばれる理由
ボードゲームの魅力は、同じ場所に集まって、顔を見ながら遊べることです。勝敗だけでなく、相談したり、悔しがったり、笑ったりする時間そのものが、楽しみになります。ルールが簡単なものは、家族や、ゲームに慣れていない友人とも、すぐに遊べます。
日本のボードゲーム情報サイトの、人気投票やお気に入りの数を見ると、「宝石の煌き」「カタン」「ドミニオン」「バトルライン」「テラフォーミングマーズ」「ニムト」「カルカソンヌ」などが、上位に並ぶ傾向があります。ここでは、こうした定番から、遊びやすい作品を選びました。(順位は、サイトや時期によって変わります。)
ボードゲームの選び方
ボードゲームは、種類が非常に多いため、次の4つの視点で選ぶと、失敗しにくくなります。
- 人数:遊ぶ人数に対応しているか(2人専用、3〜4人向け、大人数向けなど)
- 時間:1回の所要時間(15分程度の軽いものから、2時間以上のものまで)
- 難しさ:ルールの説明にかかる時間と、覚える量
- 遊びの方向:運の要素、戦略、協力、会話や推理など、何を楽しみたいか
初めての1つ目は、ルールの説明が5分程度で終わり、30分以内に遊べるものが、おすすめです。その後、好みがわかってきたら、少しずつ、戦略性の高いものに広げていきます。
ボードゲームのジャンル
ボードゲームは、仕組みによって、いくつかのジャンルに分けられます。好みのジャンルを知ると、次に遊ぶゲームを、選びやすくなります。
| ジャンル | 特徴 | この記事の例 |
|---|---|---|
| タイル配置 | タイルを置いて、街や道を作り、得点を競う | カルカソンヌ |
| 交渉・資源管理 | 資源を集めて、他の人と交換しながら発展する | カタン |
| デッキ構築 | 自分のカードの山を、ゲーム中に強化していく | ドミニオン |
| 協力型 | 全員で、1つの目標を達成する | パンデミック、ito |
| 推理・ブラフ | 相手の嘘を見抜く、隠された役を当てる | 人狼、ごきぶりポーカー |
| カード・駆け引き | 少ないカードで、読み合いを楽しむ | ラブレター、ニムト、バトルライン |
ジャンルによって、必要な会話の量や、頭を使う場面が変わります。会話を楽しみたいなら、推理や協力型、じっくり考えたいなら、デッキ構築や資源管理型が、向いています。
初心者向けの定番4選
カルカソンヌ
ドイツで生まれた定番のタイル配置ゲームです。タイルを引いて置き、道や街、修道院をつなげて、得点を競います。2〜5人で、30〜45分ほどで遊べます。やることはシンプルですが、駒をどこに置くかで、差が生まれます。日本のボードゲーム情報サイトでも、初心者への最初の1つとして紹介されることが多い作品です。
ラブレター
日本のゲームデザイナー、カナイセイジさんの作品で、世界的に知られています。16枚のカードで、お姫様にラブレターを届ける役を競います。1回が数分で終わり、2〜4人で遊べる、手軽さが特徴です。カードの効果を読み合う、駆け引きが楽しめます。
ito(イト)
カードの数字を、言葉で表現して、小さい順に並べる協力型のゲームです。「あなたにとっての、この数字の大きさ」を、たとえ話で伝えるため、人によって感覚が違う面白さがあります。2人から、大人数まで遊べ、会話が中心になります。
ニムト(6 nimmt!)
数字のカードを出して、牛の頭が描かれたカードを、なるべく引き取らないようにするゲームです。全員が同時にカードを出す仕組みで、2人から10人まで遊べます。運と、読み合いのバランスが良く、人数が多くても盛り上がります。
戦略を楽しむ定番5選
カタン
資源を集めて、道や街を広げていく、交渉型のゲームです。1995年にドイツで発表され、世界中で遊ばれています。基本は3〜4人用で、1回は1時間から2時間ほどです。他のプレイヤーと、資源を交換する交渉が、最大の見どころです。
ドミニオン
デッキ構築型のカードゲームの、先駆けとされる作品です。自分のカードの山(デッキ)を、ゲームの中で強化して、得点を目指します。2〜4人で、30分ほどで遊べ、毎回、使うカードの組み合わせが変わるため、何度も遊べます。
宝石の煌き(Splendor)
宝石のチップを集めて、カードを買い、貴族の訪問を受けることを目指す、ルールの簡単な戦略ゲームです。2〜4人で、30分ほどで遊べます。日本のボードゲーム情報サイトの、お気に入り数のランキングで、上位に挙げられています。
パッチワーク
布のピースを集めて、自分のボードに、隙間なく並べていく2人用のゲームです。パズルのような感覚で、30分ほどで遊べます。夫婦や友人の、2人で遊ぶボードゲームを探している人に向いています。
バトルライン
カードを並べて、9つの旗を奪い合う、2人用の対戦ゲームです。ルールは簡単ですが、いつ、どのカードを出すかの読み合いが、深い作品です。30分ほどで遊べます。
協力・パーティ向けの3選
パンデミック
世界中に広がる病気を、全員で協力して、食い止める協力型のゲームです。プレイヤー同士は敵ではなく、全員で、勝つか負けるかが決まります。2〜4人で、45分ほどで遊べます。1人の意見に、他の人が従ってしまうことがないよう、相談しながら進めるのがコツです。
人狼
村人に紛れた人狼を、話し合いで見つけ出す、会話中心のゲームです。専用のカードやアプリを使って、5人以上で遊びます。推理と、嘘をつく心理戦が、盛り上がります。ルールの種類が多く、初めは、経験者がリードすると、スムーズです。
ごきぶりポーカー
カードを、相手に「これは〇〇です」と言って渡し、本当かどうかを、相手が見抜くブラフのゲームです。2〜6人で、20分ほどで遊べます。ルールが単純で、嘘をつく、見破る、どちらも楽しい作品です。
12作品の比較表
| ゲーム | 人数の目安 | 時間の目安 | タイプ |
|---|---|---|---|
| カルカソンヌ | 2〜5人 | 30〜45分 | タイル配置 |
| ラブレター | 2〜4人 | 10〜20分 | カード・駆け引き |
| ito | 2人〜大人数 | 30分 | 協力・会話 |
| ニムト | 2〜10人 | 30〜45分 | カード・読み合い |
| カタン | 3〜4人 | 60〜120分 | 交渉・資源 |
| ドミニオン | 2〜4人 | 30分 | デッキ構築 |
| 宝石の煌き | 2〜4人 | 30分 | 戦略 |
| パッチワーク | 2人 | 30分 | パズル |
| バトルライン | 2人 | 30分 | カード・対戦 |
| パンデミック | 2〜4人 | 45分 | 協力 |
| 人狼 | 5人以上 | 20〜40分 | 推理・会話 |
| ごきぶりポーカー | 2〜6人 | 20分 | ブラフ |
※人数と時間は、目安です。バージョンや、拡張セットによって異なります。
ボードゲームの始め方
ボードゲームは、専門店や、ボードゲームカフェで、実際に遊びながら、選べます。スタッフが、ルールを教えてくれる店も多く、初めてでも参加しやすい環境です。購入する場合は、日本語のルールが付いているか、確認します。
また、国内では、新作のボードゲームが集まる、大きな即売会(ゲームマーケットなど)が、定期的に開催されています。個人のデザイナーが作った、独創的な作品に出会える機会です。
日本のボードゲーム文化
日本では、海外のボードゲームの日本語版が、数多く発売されているだけでなく、国内のデザイナーが、新しい作品を、次々と生み出しています。「ラブレター」のように、日本人が作った作品が、世界で遊ばれている例もあります。
毎年、優れた作品を選ぶ「日本ボードゲーム大賞」が、開かれ、受賞作は、遊びやすさの目安として、注目されます。また、新作を集めた、大規模な即売会が、定期的に開催され、個人や、小さな出版社の作品に、出会う機会になっています。
日本には、花札、将棋、囲碁、オセロ、麻雀など、独自の、ゲーム文化も、あります。これらも、賭けずに遊べば、ボードゲームやカードゲームとして、同じように、楽しめます。
初めてのゲーム会を開くコツ
- 人数と時間を決める
参加者の人数と、集まれる時間を、先に確認します。3〜4人、2時間程度が、初めての会には、ちょうどよい規模です。
- 軽いゲームから始める
ルールの説明が短い作品から始めて、慣れてきたら、少し重い作品に進みます。
- ルールを事前に読んでおく
主催者が、ルールを、あらかじめ理解しておくと、説明がスムーズです。説明動画を、事前に見ておく方法もあります。
- 勝ち負けより、会話を楽しむ
初めての人が、いる場合は、勝敗にこだわりすぎない雰囲気を、大切にします。
デジタル版で遊ぶ
多くの人気ボードゲームには、パソコンやスマホで遊べる、デジタル版があります。ルールの確認や、少人数での練習、離れた友人との対戦に、便利です。カードの管理や、得点の計算を、自動でしてくれるため、ルールを覚える助けにもなります。
ただし、実際に、顔を合わせて遊ぶ楽しさは、デジタル版とは、また別のものです。デジタル版で、ルールに慣れてから、実物で遊ぶ、という使い分けも、おすすめです。
ボードゲーム選びの、よくある失敗
- 人気の作品を、人数の合わないメンバーで、遊んでしまう(2人専用を、4人で、など)
- ルールが重い作品を、初心者に、いきなり勧めてしまう
- 所要時間を、確認せず、途中で、時間切れになる
- 日本語のルールが付いていない、輸入版を、買ってしまう
こうした失敗は、人数、時間、難しさ、言語の4点を、購入前に確認すると、防げます。店頭で、スタッフに相談するのも、有効です。
遊び方の注意
日本の伝統的なゲーム(花札、麻雀など)を含めて、ゲームで、お金を賭けると、賭博罪に問われるおそれがあります。ボードゲームは、賭けずに、勝敗と、会話そのものを楽しむものです。
よくある質問
初心者は、どのボードゲームから始めればよいですか?
ルールの説明が5分程度で終わり、30分以内に遊べるものがおすすめです。カルカソンヌ、ラブレター、ニムトなどが、初心者向けの定番として、よく挙げられます。
2人で遊べるボードゲームは、ありますか?
パッチワーク、バトルラインなどが、2人専用の作品です。カルカソンヌ、宝石の煌き、ドミニオンなども、2人で遊べます。
大人数で盛り上がるのは、どれですか?
ニムトは、10人まで遊べます。人狼やitoも、人数が多いほど盛り上がる作品です。
ボードゲームと、カードゲームの違いは何ですか?
明確な境界はありませんが、盤面(ボード)や駒を使うものを、ボードゲーム、カードが中心のものを、カードゲームと呼ぶことが多くなっています。この記事では、まとめて紹介しています。
子どもと遊ぶなら、どれがよいですか?
対象年齢が、パッケージに書かれているので、それを目安にします。ニムト、ごきぶりポーカー、ラブレターなどは、ルールが短く、家族でも遊びやすい作品です。ただし、対象年齢は、作品によって違うため、購入前に確認してください。