日本国内から、オンラインカジノやブックメーカーなどで賭けをすると、賭博罪(刑法185条・186条)に問われるおそれがあります。2025年9月25日に施行された改正ギャンブル等依存症対策基本法では、日本国内の不特定の人に向けて利用へ誘導する情報を発信することも禁止されました。このガイドは、ゲームの仕組みと、確率の考え方を理解するための情報であり、特定のサイトや利用をすすめるものではありません。どの戦略も、勝ちを保証するものではありません。
結論:控除率は、ホイールで決まる
ルーレットの控除率は、賭け方ではなく、ホイールの種類で決まります。ゼロが1つのヨーロピアンでは約2.7%、ゼロと00の2つあるアメリカンでは約5.26%です。同じ金額を賭けても、アメリカンでは、期待損失が約2倍になります。
つまり、ルーレットで、もっとも効果の大きい選択は、ヨーロピアン、または、さらに有利なフレンチのホイールを選ぶことです。それ以外の戦略は、控除率を、変えられません。
ルーレットの用語集
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| インサイドベット | 盤面の数字に、直接賭ける賭け方(ストレート、スプリット、ストリートなど) |
| アウトサイドベット | 赤黒、偶奇、大小、ダズン、コラムなど、数字のグループへの賭け方 |
| ダズン | 1〜12、13〜24、25〜36の3つのグループ。配当は2対1 |
| コラム | 盤面の縦の列に並ぶ、12個の数字。配当は2対1 |
| ラ・パルタージュ | ゼロが出たとき、偶数賭けの賭け金の半分が戻るルール |
| アン・プリゾン | ゼロが出たとき、偶数賭けの賭け金が次の1回に持ち越されるルール |
インサイドベットは、配当が大きく、ばらつきも大きくなります。アウトサイドベットは、当たりが多く、ばらつきが小さくなります。ただし、どちらも、控除率は同じです。
賭け方ごとの、確率と配当
ルーレットの賭け方は、多くの種類があります。どの賭け方も、的中確率に対して、少しだけ低い配当が設定されており、その差が、控除率になります。
| 賭け方 | 的中確率 | 配当 | 控除率 |
|---|---|---|---|
| ストレートアップ(1つの数字) | 2.7% | 35対1 | 2.70% |
| スプリット(2つの数字) | 5.4% | 17対1 | 2.70% |
| ストリート(3つの数字) | 8.1% | 11対1 | 2.70% |
| コーナー(4つの数字) | 10.8% | 8対1 | 2.70% |
| ダブルストリート(6つの数字) | 16.2% | 5対1 | 2.70% |
| ダズン・コラム(12個) | 32.4% | 2対1 | 2.70% |
| 赤黒・偶奇・大小(18個) | 48.6% | 1対1 | 2.70% |
※どの賭け方でも、控除率は同じです。
| 賭け方 | 的中確率 | 配当 | 控除率 |
|---|---|---|---|
| ストレートアップ(1つの数字) | 2.6% | 35対1 | 5.26% |
| スプリット(2つの数字) | 5.3% | 17対1 | 5.26% |
| ストリート(3つの数字) | 7.9% | 11対1 | 5.26% |
| コーナー(4つの数字) | 10.5% | 8対1 | 5.26% |
| ダブルストリート(6つの数字) | 15.8% | 5対1 | 5.26% |
| ダズン・コラム(12個) | 31.6% | 2対1 | 5.26% |
| 赤黒・偶奇・大小(18個) | 47.4% | 1対1 | 5.26% |
※どの賭け方でも、控除率は同じです(5ナンバーベットを除く)。
表のとおり、どの賭け方を選んでも、控除率は同じです。違うのは、当たりやすさと、配当の大きさ、つまり、結果のばらつきです。1つの数字に賭けると、当たりは少ないが大きく、赤黒に賭けると、当たりは多いが小さくなります。ばらつきを、好みで選べますが、期待損失は、変わりません。
ただし、アメリカンには、5つの数字(0、00、1、2、3)に賭ける「5ナンバーベット」があります。これだけは、控除率が約7.89%と、さらに高くなるため、避けます。
意味のある選択
1. ゼロの数の少ないホイールを選ぶ
ヨーロピアン(ゼロが1つ)を選ぶのが、基本です。アメリカン(0と00)を選ぶと、期待損失が約2倍になります。
2. フレンチルールを探す
フレンチルーレットには、ゼロが出たとき、偶数賭け(赤黒、偶奇、大小)の賭け金の半分が戻る、「ラ・パルタージュ」というルールがある場合があります。このルールでは、偶数賭けの控除率が、約1.35%に下がります。提供されているかどうかは、ゲームによって、異なります。
3. ペースを、意識する
ルーレットの期待損失は、「賭け金の合計 × 控除率」です。1時間の回数が多い乱数式のスピードルーレットは、ライブより、賭け金の合計が、大きくなりやすくなります。
| 場面 | 1時間の回数 | 1回の賭け金 | 1時間の賭け金の合計 | 控除率 | 1時間あたりの期待損失 |
|---|---|---|---|---|---|
| ヨーロピアン(ライブ) | 30回 | 1,000円 | 30,000円 | 2.7% | 約810円 |
| フレンチ(ラ・パルタージュ、偶数賭け) | 30回 | 1,000円 | 30,000円 | 1.35% | 約405円 |
| アメリカン(ライブ) | 30回 | 1,000円 | 30,000円 | 5.26% | 約1,578円 |
| スピードルーレット(乱数式) | 100回 | 1,000円 | 100,000円 | 2.7% | 約2,700円 |
※ペースは、テーブルによって異なります。
4. 賭け方は、ばらつきの好みで選ぶ
短時間で、大きな配当を狙うなら、ストレートアップやスプリット、資金の減りを、なだらかにしたいなら、赤黒や偶奇が、向いています。ただし、どちらも、期待損失は、同じです。
賭け方の組み合わせで、期待値は変わるか
複数の賭け方を組み合わせて、盤面の多くをカバーする方法が、紹介されることがあります。たとえば、「赤」と「ダズン1」の両方に賭ける、といった方法です。当たる確率は上がりますが、1回の損失も大きくなります。次の表は、その計算例です。
| 結果 | 確率 | 損益(各1,000円賭けの場合) |
|---|---|---|
| 赤とダズン1(1〜12)の、両方に的中 | 6/37 | +3,000円 |
| 赤のみ的中 | 12/37 | +0円 |
| ダズン1のみ的中 | 6/37 | +1,000円 |
| どちらも外れ(ゼロを含む) | 13/37 | -2,000円 |
| 1回あたりの期待値(賭け金の合計2,000円) | — | -54円(-2.70%) |
※賭け方を組み合わせても、期待値は、賭け金の合計に対して、2.70%のマイナスのままです。
賭け方を組み合わせても、期待値は、単に、それぞれの賭けの期待値を足したものになります。控除率は、変わりません。カバー型の賭け方は、当たりやすくなる代わりに、当たった場合の利益が小さく、外れた場合の損失が大きくなる、という形で、配分が変わるだけです。
システムベットの数学と限界
「システムベット」は、勝敗の結果に応じて、賭け金を増減させる方法です。マーチンゲール法、パーレー法、ダランベール法、フィボナッチ法などがあります。多くの人が、ルーレットの必勝法として、試してきました。結論は、どれも、控除率を変えないということです。
マーチンゲール法の、限界
マーチンゲール法は、負けたら、次のベット額を2倍にし、勝った時点で、損失を取り戻して、基本ベット分の利益を得る方法です。ヨーロピアンの赤黒に、1,000円から始めた場合の、連敗時のベット額は、次のとおりです。
| 連敗した回数(n回目のベット) | ベット額 | ここまでの累計ベット額 | n回連続で負ける確率 |
|---|---|---|---|
| 1回目 | 1,000円 | 1,000円 | 51.35% |
| 2回目 | 2,000円 | 3,000円 | 26.37% |
| 3回目 | 4,000円 | 7,000円 | 13.54% |
| 4回目 | 8,000円 | 15,000円 | 6.95% |
| 5回目 | 16,000円 | 31,000円 | 3.57% |
| 6回目 | 32,000円 | 63,000円 | 1.83% |
| 7回目 | 64,000円 | 127,000円 | 0.94% |
| 8回目 | 128,000円 | 255,000円 | 0.48% |
| 9回目 | 256,000円 | 511,000円 | 0.25% |
| 10回目 | 512,000円 | 1,023,000円 | 0.13% |
※テーブルの上限額や、手元の資金で、続けられなくなる点が、最大のリスクです。
10回連続で負ける確率は、約0.1%ですが、その時点で、次のベット額は、512,000円で、累計は、1,023,000円です。約1%の確率で起きる7連敗でも、次のベット額は、64,000円、累計は127,000円で、基本ベット額の127倍です。多くのテーブルには、上限額があり、資金が十分でも、倍にできなくなる場面があります。
この方法では、勝つ場面は、頻繁に来ますが、その利益は、基本ベット額の1回分です。まれに来る大きな連敗で、それまでの利益が、すべて消えます。期待値は、他の賭け方と、変わりません。
パーレー法・ダランベール法・フィボナッチ法
パーレー法は、勝ったら、ベット額を増やす方法で、連勝時の利益が大きくなる一方、負けたら、元に戻ります。ダランベール法は、負けたら1単位増やし、勝ったら1単位減らす方法で、資金の増減が、緩やかです。フィボナッチ法は、負けるたびに、数列(1、1、2、3、5、8…)に沿って、ベット額を上げます。どれも、ベット額を変えているだけで、1回ごとの期待値は、変わりません。
資金管理
ルーレットも、予算と時間を、先に決めることが、基本です。負けた分を、取り返そうとして、賭け金を上げる行動は、期待損失を、大きくするだけです。
- 予算を、遊ぶ前に決め、使い切ったら、終了する
- 勝った場合は、決めた額に達したら、終了する
- 1回のベット額は、予算の1〜2%程度にとどめる、という考え方もある
- アメリカンや、5ナンバーベットは、避ける
セッションの、進め方の例
- ホイールと、ルールを確認する
ヨーロピアン(またはフレンチ)で、ラ・パルタージュがあるかを、確認します。
- 予算と回数を、決める
たとえば、予算10,000円、1回500円、40回転までと、決めます。
- 賭け方を、1〜2種類に絞る
赤黒や、ダズンなど、ばらつきの、好みに合わせて選びます。
- 終了のルールを、守る
予算を使い切る、または、40回転に達したら、勝ち負けに関わらず、終了します。
500円を40回転で、賭け金の合計は20,000円で、ヨーロピアンの期待損失は、約540円です。ただし、実際の結果は、この額を大きく超えて、動くことがあります。賭け金の合計と、結果のばらつきの両方を、見積もっておくことが、大切です。
ライブ・乱数式・倍率付きの違い
オンラインのルーレットには、ライブ、乱数式、倍率付き(ライブの一種)など、いくつかの種類があります。倍率付きのルーレットは、当たり数字に、高い倍率が付く演出があり、通常より大きな配当を狙えますが、その分、通常の配当が、低く設定されるのが一般的です。控除率が、通常より高い場合があり、ルールと配当を、確認する必要があります。
乱数式のスピードルーレットは、1時間に数百回転できる場合があり、賭け金の合計が、大きくなりやすくなります。ペースを、意識して、遊ぶ時間と回数の上限を、決めておきます。
効果のない攻略法
- 直前の数字が、出た番号を避ける、または狙う:各回は、独立しています。
- ホイールの偏りを、読む:現代のカジノでは、偏りが、ほとんど出ないよう管理されています。
- ディーラーの癖を読む:ボールの停止位置を、予測することは、現実的ではありません。
- 「赤が続いたから、次は黒」:ギャンブラーの誤謬です。5回連続で赤が出たあとも、次に赤が出る確率は、約48.6%のままです。
「ホイールの偏り」の歴史と、現在
ルーレットの歴史には、ホイールの偏りを見つけて、利益を得た人の話があります。1873年に、モンテカルロのカジノで、ホイールの偏りを記録し、数日で、大きな金額を得たとされる人物が、有名です。当時のホイールは、製造の精度が低く、物理的な偏りが、結果に表れたためです。
現在のカジノでは、ホイールの精度が上がり、定期的に点検され、入れ替えも行われています。また、オンラインの乱数式ルーレットは、コンピューターが結果を決めるため、物理的な偏りは、存在しません。「偏りを見つける」という方法は、現代では、現実的ではありません。
遊ぶ前のチェックリスト
- ホイールが、ヨーロピアンか、フレンチである
- ラ・パルタージュなどの、有利なルールがあるか確認した
- システムベットで、勝てると考えていない
- 予算と時間を、先に決めた
- 5ナンバーベットを、選んでいない
お住まいの地域の精神保健福祉センター、またはこころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)へご相談ください。受付時間は地域によって異なります。
よくある質問
ルーレットで、必ず勝てる方法はありますか?
ありません。賭けの結果に影響する戦略はなく、システムベットも、控除率を変えません。
マーチンゲール法は、なぜ危険なのですか?
連敗すると、ベット額が倍々に増え、必要な資金が急に大きくなります。テーブルの上限額に達すると、続けられず、それまでの損失が確定します。
赤と黒、どちらに賭けても同じですか?
はい。ヨーロピアンなら、どちらも約48.6%の確率で、控除率も同じです。ゼロが出ると、どちらも外れになります。
いちばん有利な、ルーレットは何ですか?
ゼロが1つのヨーロピアンが基本で、ラ・パルタージュのあるフレンチが、偶数賭けでは、さらに有利です。アメリカンは、控除率が約2倍になります。